2010年、神戸市須磨区で19歳の少年が暴行を受けて死亡した事件の裁判員裁判で、神戸地方裁判所は24歳の男に懲役14年の実刑判決を言い渡しました。
傷害致死などの罪で判決を受けたのは、神戸市須磨区の無職・松田智毅被告(24)です。
判決によりますと松田被告は2010年10月、釜谷圭祐さん(当時19)ら2人が自分の妹を連れ回していると思い込み、2人に暴行を加えて釜谷さんを死亡させました。
弁護側は「精神障害による幻聴で犯行に及んだ」と主張しましたが、判決で神戸地方裁判所の奥田哲也裁判長は「犯行は、被告の人格と意思で行った」と退けました。
その上で「理不尽な動機から一方的に暴行を加えた。遺族の悲しみは察するに余りある」として、求刑通り懲役14年を言い渡しました。
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