大阪市立桜宮高校の男子生徒が、バスケットボール部の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、教育委員会は顧問を懲戒免職処分にしました。
【橋下徹・大阪市長】
「一線を越えた完全な暴力行為ですから、処分内容は僕は妥当だと思う」
懲戒免職になったのは、桜宮高校バスケットボール部顧問の47歳の男性教師です。
桜宮高校では去年12月、バスケットボール部キャプテンの男子生徒が、顧問から体罰を受けた翌日に自殺しました。
市の外部監察チームは、自殺の前日に顧問が生徒の顔などを20回近く叩いた行為を「暴力」と認定し、自殺との関連性を認めました。
また、顧問は「暴力を効果的であると考えて恒常的に行っており、顕著な暴力傾向が認められる」とも結論付けました。
【大阪市教育委員会の会見】
「(顧問は)すべてが慢心だったと、心から反省している」
大阪市教育委員会が、体罰を理由に教職員を懲戒免職処分にするのは、初めてです。
一方、桜宮高校では13日から、入学試験が中止になった体育系学科の代わりに定員が振り替えられる普通科の出願受付が始まり、朝から願書を持った受験生が訪れました。
【受験生】
「(志望校を)変えようかと不安はありましたが、(今後は)しっかりしてくれると聞いたので桜宮に決めました」
【別の受験生】
「家の事情で私立には行けないので、公立で野球をしっかりやりたいと思っていて、色々問題もまだ残っていると思うので、しっかりと解決して、しっかりと勉強もできる環境を作ってもらいたい」
入学試験は、今月20日と21日に行われます。
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