大阪市の橋下市長は4日、公務をスタートさせ大阪都構想実現に向け、強い決意を語りました。
一方で、全国でも例のない労働組合の適正化条例を打ち出しました。
【橋下徹市長】
「大阪が東京と並ぶ“ツインエンジン”の一つにならないといけない。そのためには大阪の統治機構を変えていかなきゃいけない。皆さんと抱きしめ合うような格好で一心同体になりたい」
午前10時から約30分間、市の幹部職員を前に年頭の挨拶を行った橋下市長。
二重行政の解消、そして大阪都構想の実現に向け職員の協力を求めました。
その中で、橋下市長が新たに打ち出したことがあります。
【橋下市長】
「市民の皆さんは市役所の組合問題に疑問を抱いている。『対・組合適正化条例』とでも言いましょうか・・・」
橋下市長は、市役所と労働組合の関係を正すため、全国でも例のない条例を作るというのです。
発端となったのは、市の職員労働組合による政治活動でした。
大阪市営バスの東成営業所を撮影した告発映像からは、職場の中で政治活動が行われていた様子が伺えます。
去年の市長選挙では、一部の職員が勤務時間内に平松前市長を応援する活動をしていたことが分かっています。
この問題を受け、組合の幹部が4日朝、直接謝罪に訪れました。
【市労働組合連合会・中村義男執行委員長】
「あってはならないと重々言っていたが犯してしまった。本人も厳しく処分した」
橋下市長は、組合事務所の家賃が年間約2000万円減免されていることも問題視し、庁舎内からの退去を要請するなど厳しい姿勢を示しました。
最後には、組合側が求めた握手を拒否する場面もありました。
【橋下市長】
「市役所と組合との関係を厳格にルール化していく。胡散臭く思われるところは整理していく」
公の施設での政治活動や市役所の人事への介入など、問題視されてきた組合の活動をルール化する新たな条例。
橋下市長は、来月の市議会に提案すべく準備を進めていくということです。
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