各地で相次いでいるトラクターの盗難事件。
背後に大規模な窃盗団がいるとみられます。
今月中旬、三重県の農家からトラクターを盗んだ疑いで、30歳のベトナム人の男が逮捕されました。
警察は、滋賀県などで犯行を重ねているグループの1人とみて調べています。
逮捕されたのは三重県鈴鹿市に住むベトナム国籍のフィン・タン・ハイ容疑者(30)で、今月15日から18日の間に菰野町の農家から、トラクターなどを盗んだ疑いが持たれています。
警察が21日、フィン容疑者の出入りするヤードと呼ばれる解体工場を捜索したところ、盗まれたトラクターが見つかったということです。
フィン容疑者は容疑を否認しています。
こうした盗難事件は滋賀県内でも相次いで発生していて、ことしに入ってから三重、岐阜、滋賀の3県でトラクター合わせて89台、総額で3億円相当が盗まれています。
なぜトラクターが狙われるのでしょうか…。
年間1500台から2000台の中古のトラクターを取り扱う神戸の販売業者は…。
【サンセレクトジャパン門倉正敏社長】
「(中古トラクターは)需要が高く、売り手市場。輸出でも何十年と古いものでも値段がつく。日本の機械は優れているので、古いものでは40年前のトラクターから20年前のトラクターまで高く売れる」
フィン容疑者とは別のベトナム人の男2人も、日本に不法に滞在していた疑いで逮捕されていて、警察は大規模な窃盗グループによる犯行の疑いが強いとみて余罪を調べる方針です。
↧