成人の日の9日、各地で新成人を祝う式典が開かれました。
気温3.5度と身を切る寒さの中、恒例の儀式が行われたのは和歌山市の紀ノ川。
空手道場に通う新成人7人と門下生たちが20歳の門出を祝うため、寒中みそぎに挑みました。
【新成人】
「ものすごい寒いですけど、みんなに尊敬され頼られたい」
ことし近畿と徳島で成人を迎えたのは21万4000人余り。
去年より約1600人減っているということです。
一方、大阪市では、橋下市長が新成人とともに市のシンボル「みおつくしの鐘」を20回打ち鳴らす恒例行事が行われました。
【橋下市長】
「いよいよ20歳ですね。一票持つんですよ。選挙にいかなきゃ税金まわってこないからね」
【新成人】
「はい、選挙行きます」
この後、橋下市長は新成人たちと大阪の未来を熱く語り合います。
【新成人】
「大阪で再びオリンピックを誘致、開催したい」「大阪の中心市街地に世界一のメインスタジアムを作りたい」
【橋下市長】
「オリンピックを引っ張ってきたいなら、大阪を府と市で分けるのではダメ。大阪都民になるかどうかは先の話だけど、そのぐらいの意識で世界と勝負しないと、なかなかオリンピック引っ張ってこれない」
と、新成人のどんな投げかけに対しても「大阪都構想」にからめて説明する橋下市長でした。
【小島汀さん】
「お父さんも成人したことをお祝いしてくれていると思う」
兵庫県芦屋市の成人式に出席した小島汀さん(20)は、17年前の阪神・淡路大震災で父親を亡くしました。
当時まだ3歳だった汀さんは、震災をきっかけに出会ったたくさんの人たちに支えられて、この日を迎えました。
【小島さん】
「私にとって大切な日である1月17日がもうすぐやってきます。父は私に出会いという宝物を残してくれました。人は一人では生きられないと改めて気づかされた20年間だったように思う。自分の目の前にいる大切な人を幸せにできる人になりたい」
新たな門出を迎えた汀さん…、20歳の誓いです。
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