おととし、父親に暴行し死亡させた罪に問われた大阪府職員の男の裁判員裁判が始まり、男は無罪を主張しました。
父親の死因は病死との鑑定結果が出ています。
大阪府職員の菜切剛被告(42)はおととし9月、堺市南区の自宅で父親(当時70歳)を投げ倒すなどの暴行を加え、心不全を引き起こして死亡させた傷害致死の罪に問われています。
検察側は、暴行で父親の心臓を損傷させ、死亡させたとして起訴しましたが、裁判所の鑑定で、死因は「心不全による病死」とする結果が出たため、暴行が病死を引き起こしたと起訴事実を変更していました。
25日の初公判で、菜切被告は無罪を主張し、弁護側は「もみあっただけで暴行はしていないし、被害者は心不全を起こしやすい状態だった」と述べました。
一方、検察側は「暴行による興奮などが心不全を引き起こした」と指摘しました。
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