京都市伏見区の住宅で、68歳の女性が殺害された事件で、貴金属買い取り会社従業員の男が逮捕されました。
男は、貴金属を脅すように買い取る「押し買い」と呼ばれる行為をしていました。
奥山喜裕容疑者(21)は、先月19日、京都市伏見区の住宅で辻艶子さん(当時68)の首を絞めて殺害し、指輪を奪った疑いで逮捕されました。
【奥山容疑者を知る人】
「優しい人ですけどね、ショックです」
「今どきの若い子、ちょっと派手目な感じ」
警察の調べによりますと、貴金属買取会社の従業員だった奥山容疑者は、事件の9日前にも辻さんの家を訪れ、指輪1点を500円で買い取っていました。
また事件当日、あらかじめ会社に出勤が遅れることを伝えて犯行に及んでいて、調べに対し「指輪は換金して自分の金に使った。指輪の買い取りを拒まれ、首を締めた」と供述しています。
【辻さんの長男】
「死んだ者は帰って来ない。やったことは消せない。これからどう生きていくか考えてほしい」
奥山容疑者は、貴金属を買い取るため、辻さんの家の付近の住宅も訪問していました。
【奥山容疑者が訪問した家の住民】
「僕は玄関で待ってますんで、タンスひっくり返してここで貴金属を出してもらっていいですかと言われた。何かされたらかなわないから、お帰りいただけませんかと言った」
突然家を訪問し、脅すように貴金属を買い取る「押し買い」と呼ばれる行為の被害はここ数年相次いでいて、貴金属販売を行う別事業者はその実態についてこう話します。
【貴金属販売を行う別の業者】
「ターゲットにするのはおじいちゃんおばあちゃん。『押し買い』をする業者はとりあえず騙すのが仕事だと言っていた。1円でも10円でも100円でも安くするために嘘をついて買い取るのはどうかと思う」
去年、国民生活センターに寄せられた「押し買い」行為による相談件数は、全国で1742件にものぼっています。
【大阪市消費者センター堀田大地課長代理】
「特定商取引に関する法律で訪問販売は規制されているが、”買い取り“になると売り主と買い主逆
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