和歌山県那智勝浦町の那智山で、四十八ある滝を巡る古くからの修行・寒行が始まりました。
夜も明けきらぬ早朝、寺を出発する白装束に身を包んだ修験者たち。
平安時代から、修行の場として知られる熊野の山々ですが、去年9月の台風による豪雨で、48ある滝のうち3つが姿を消したといわれていて、滝に向かう道中もその爪痕が残っています。
今年は一般の参加が減っていてますが、それでも苦労して訪れた滝の前で、修験者たちはお経を唱え祈りを捧げていました。
【寒行の導師】
「2度とこういう災害がないように、世の安泰と、1日も早い復興を祈念した」
修験者たちは大寒までに全ての滝を回る予定だということです。
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