16日未明、大阪市阿倍野区の路上で、ネパール人の男性が殴る蹴るなどの執拗な暴行を受けてまもなく死亡しました。
現場からは男女が逃走していて、警察は殺人事件として捜査しています。
16日午前4時20分ごろ、大阪市阿倍野区の路上にとりつけられた防犯カメラが映った映像。
ひとりの男性を、数人が取り囲んで入れ替わり立ち代り頭や腹を蹴りつけます。
さらに、横たわってぐったりした男性に対し、路上にあった自転車を2度、3度と繰り返し叩きつけます。
暴行を受けた男性は、ネパール国籍のビシュヌ・プラサド・ダマラさん(42)。
警察の調べによりますと、飲食店などが建ち並ぶ繁華街の一角で、仕事を終えたダマラさんが友人と3人で帰宅する途中、日本人の男女4人から因縁をつけられ、もみあいになりました。
友人2人は逃げましたが、捕まったダマラさんは激しい暴行を受けて意識不明になり、病院に運ばれたものの間もなく死亡しました。
【近所の人】「ワーワーワーと聞こえてた。女みたいな甲高い声も聞こえて。自転車で殴られたとかで、自転車を証拠品として警察がもっていった」
ダマラさんは来日して15年。
半年前に、日本人の妻と天王寺区で念願のネパール料理店を開いたばかりでした。
【知人】「(ダマラさんは)ものすごいまじめな人。きのうはお酒を少し飲んでたが、酔っぱらう人じゃなかった。40歳過ぎてるからケンカする人ではない」
警察は、現場に残っていた男女2人から詳しい事情を聴くとともに、現場から逃げた男女の行方を探し、殺人事件として捜査しています。
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