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署名提出の直前…検察が方針転換

先月、兵庫県加西市で小学生の兄弟が飲酒運転の車にはねられて死亡した事件で、神戸地検が運転手の男について一度は立件を見送った『危険運転致死罪』で公判を行うよう、裁判所に請求したことが分かりました。 事件は先月10日の深夜、加西市の県道で起きました。 飲酒運転の軽トラックにはねられ、小学6年生の生田敦弘君(12)と、弟で2年生の汰成君(8)が命を落としたのです。 現行犯逮捕された建築業の小池巧被告(54)の呼気からは、基準値を大きく超えるアルコールが検出され、警察は最高刑が20年の危険運転致死罪で送検しました。 事件の前に飲食店で焼酎3杯を飲み、さらに別の店にワインを持ち込んで飲み続けたという小池被告…。 しかし神戸地検は、遺族に対して理由を説明することなく『危険運転』の適用を見送り、量刑の軽い自動車運転過失致死などの罪で起訴したのです。 【兄弟のおば・和田尚子さん/今月24日】 「びっくりするしかなかった。なんで警察が(『危険運転で』と)言ってくれたにも関わらず検察が見送ったのか、それが不思議で仕方がない。(地検からは)なんの説明も無い」 幼い命を無駄にしないために、遺族や友人たちは危険運転致死罪の適用を求めて署名活動を始めました。 これまでに6万6000人以上の署名が集まり、検察に提出しようとしていたその矢先、神戸地検が危険運転致死罪で公判を行うよう裁判所に請求していたことが明らかになったのです。 【和田尚子さん】 「『いろいろ証拠を捜査し、危険運転が妥当ということで請求したと(地検に説明された)。有難いし感謝はしているけど、もっと早くに危険運転を適用してほしかった」 わずか1ヵ月で方針を転換した神戸地検。 請求が認められれば、危険運転致死の罪で裁判員裁判が開かれることになります。

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