「体に張ると毒素を吸い取る貼り薬」に投資をすれば配当を出すなどと嘘の投資話を持ちかけ、知人から現金をだまし取った無職の女が31日、逮捕されました。
女は2億円以上を集めたとみられます。
【被害者】「本当の詐欺師、ペテン師です。上手ですわ。偉い人と知り合ったなって」
詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪市浪速区の無職、田中公子容疑者(69)です。
田中容疑者は知人に貼り薬への嘘の投資話を持ち掛け、現金100万円を騙し取った疑いがもたれています。
「毒素を吸い取る貼り薬に投資すれば、年2割の配当が受け取れる」
この言葉を誘い文句に、田中容疑者は出資を募りました。
また、相手を信用させるために、貼り薬の仕入れには大阪市が関わっているかのように話していたといいます。
【被害者】「(田中容疑者から)市の施設に入院してて貼り薬を使っていたら、市の人がそれいいものですね市でも仕入れさせて下さい(と言われた)。仕入れるお金が要るのでお金を出さないかと言われた。嘘、嘘、全部嘘です」
知人らを海外旅行に招待するなど羽振りのいい様子を見せていた田中容疑者…。
しかし、配当や出資金の返還を求めると、苦しい言い訳をしていました。
【田中容疑者】「500万円は返します。私も被害者なんですけど。半年で1億1000万円くらい売り上げがあった。そしたら若い子が3000万円くらい取っていた。それさえ無ければすぐに返せた」
【被害者】「だましてお金を取って投資もしてなくって、お金を預けてた人が蒸発していなくなったという。人の心を踏みにじりましたよねそれが悔しいです」
実際に出資をした人たちのリスト…。
田中容疑者は、同様の手口で40人以上から2億円以上を集めたとみられますが、おととし1億8000万円の負債を抱えて自己破産しました。
そもそも、実際に貼り薬には毒素を吸い取る効果があるのか、製造元に聞いてみると…。
(Q貼り薬を張ると毒素は取れるの?)
【貼り薬の製造元】「そういうような表現は使っていません」
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