「毒素を吸う貼り薬」への嘘の投資話を持ちかけ、知人女性から現金をだまし取った疑いで６９歳の女が逮捕された事件で、女は自転車操業の状態に陥りながらさらに金を集めていたとみられることが分かりました。
【逮捕前の田中容疑者】「弁護士に言ってください！怒りますよ！」
大阪市浪速区の無職・田中公子容疑者（６９）は、「毒素を吸い取る貼り薬へ投資すれば、年に２割の配当が受けられる」などとかたり、知人の女性から現金約１００万円をだまし取った疑いがもたれています。
警察は、田中容疑者が約１０年の間に４０人ほどから１億円以上を集めていたものの、集めた金を他の出資者への配当に回す自転車操業の状態だったとみています。
【被害者】「お金を回していたと思う。お金を出させた人から『返して』と言われ私が出した金を回していたと思う。『この人が貸してと言っているから、あんた２０万今すぐ出せないか』と言われたこともあった」
被害者によりますと、田中容疑者がうたう配当は一定ではなく、勧誘する相手によって利率を変えていたということです。
【被害者】「配当は２割」
【被害者】「私は年２．５割と言われた。０．５割は相手方が手数料で取って、私に入るのが２割と」
【被害者】「短い人は３ヵ月で２割って言われた人もいる」
田中容疑者はおととし、１億８０００万円の負債を抱え自己破産しています。
調べに対し、「だまし取るつもりはなかった。金は預かっただけ」と容疑を否認しています。
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