日本列島を襲った寒波で、京都府舞鶴市では2日、観測史上最高の積雪を記録しました。滋賀県では、事故による死者も出ています。
滋賀県は、自衛隊に災害派遣を要請しました。
深々と雪が降りしきる中、山あい現れた高さ50mの氷…。
奈良県川上村の御船の滝は、全体が寒さで凍りつきました。
先週から降り続く雪は、寒波の到来と共に、1日夜から一層激しさを増しました。
【記者レポート】
「今朝の舞鶴は、手元の温度計で氷点下、非常に寒い朝を迎えました」
京都府舞鶴市では、2日午後1時に、観測史上最高の87cmの積雪を記録。
住民たちは、連日の雪かきで疲れの色を隠せません。
【住民】
「もう、大変です」
「嫌気が差しています」
「雪国で慣れているけど、こんな雪は本当10年ぶり、ビックリしています」
兵庫県豊岡市でも、午後1時の時点で92cmと、大きな被害が出た1984年の豪雪に匹敵する積雪となっています。
一方で、滋賀県長浜市では県道で立ち往生した大型トラックと接触したフォークリフトが横転し、運転していた秋野喜八郎さん(76)が死亡する事故があったほか、自動車が道路をはみ出して運転手の男性が軽傷を負う事故がありました。
滋賀県では、高島市内で除雪が追いつかず、2日、嘉田知事が自衛隊に災害派遣を要請しました。
【記者レポート】
「列車が雪で立ち往生し、雪かきが行われています」
JR西日本によると、この雪の影響で城崎温泉駅などでポイントの切り替えができなくなり、山陰線の福知山から鳥取の間で終日運転を取り止めたほか、大阪と北陸・山陰を結ぶ特急列車なども軒並み運休となりました。
東海道新幹線も上下線の一部区間で速度を落として運転していて、列車に30分から35分の遅れが生じているほか、高速道路でも通行止めの区間がでています(2日午後7時現在)。
交通機関の乱れは受験生の足を直撃しました。
滋賀県彦根市の私立高校では、受験生の遅刻が相次いだため、入学試験を45分遅れで始めました。
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