JR福知山線脱線事故の裁判で、検察側が控訴を断念しJR西日本の前社長の無罪判決が確定したことについて、検察は遺族らに対する説明会を開きました。
神戸地検で開かれた説明会には、脱線事故の遺族や負傷者約40人が参加しました。
業務上過失致死傷の罪に問われていたJR西日本の山崎正夫前社長は先月、神戸地裁で無罪判決を受け検察が控訴を断念したため、無罪が確定しました。
説明会で神戸地検は「判決を覆すだけの新しい証拠がない」という説明に終始し、参加者からは「納得できない」という意見が多く出されたということです。
【長女を亡くした大森重美さん】
「(控訴断念の理由が)もうひとつはっきり分かりにくい。ストレートに伝わってこなかった」
【次男を亡くした上田弘志さん】
「検察として完全にあきらめきっている。自分たちは有罪に持っていけないという感じだった」
また遺族らは、企業の責任を問えるような司法改革を訴え、地検側は「最高検に伝える」と答えたということです。
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