強い寒波にみまわれた近畿各地では氷点下の気温を記録しました。
兵庫県豊岡市では、およそ30年ぶりの大雪になっています。
琵琶湖の湖岸にあらわれた氷のオブジェ。
冬の風物詩、「しぶき氷」です。
気温が低く風の強い日だけにみられる珍しい現象だということです。
兵庫県姫路市の9日の最低気温は氷点下4.5℃。ほかにも京都府舞鶴市で氷点下3.3℃、大阪府豊中市では氷点下4℃を記録する寒い朝でした。
【姫路市民】「寒くて朝起きられず、夫と子どもの弁当を作れなかった」
一方、大雪の降り続いた兵庫県豊岡市。
平年の4倍を超える積雪で、住民は家や道路から除雪作業に追われました。
【豊岡市民】「(雪かきは)連日。毎日です。足腰が相当痛いです」
【豊岡市民】「雪でいっぱいです。また今週末(雪かきを)しないといけない」
雪と建物の下敷きになって身動きのとれない但馬牛。
豊岡市但東町では雪の重みで牛舎がつぶれて牛7頭が下敷きになり、うち5頭が死にました。
付近では豚舎やビニールハウスが倒壊するなど雪の被害が広がっています。
およそ30年ぶりの豪雪で、除雪費用が底をついた豊岡市は、急遽、雪対策として4億5000万円の補正予算を計上しました。
【豊岡市・井上良一建設課長】「今回くらいの雪で勘弁してもらいたいが、今後も降るとなればまた考えないと…」
今後、各地に大雪をもたらした寒波は近畿を抜けますが、この寒さは11日ごろまで続く見込みです。
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