トマトがメタボ予防に効果があるとの研究結果を京都大学が発表しました。
発表したのは、京都大学大学院農学研究科の河田照雄教授らのグループです。
河田教授らによりますと、トマトやトマトジュースの中には脂肪燃焼作用を持つ「13-oxo-ODA(じゅうさん‐オキソ‐オーディーエー)」という物質が多く含まれていることが分かったということです。
実験では、肥満モデルのマウスに脂肪分の多い食事とこの物質を混ぜて4週間与えたところ、この物質を混ぜなかったマウスに比べ、肝臓内の中性脂肪量がおよそ30パーセント減少したということです。
マウスに与えた「13-oxo-ODA」を人間の食事量に換算すると、トマトなら毎食2つ、トマトジュースであれば毎食200ミリリットル、コップ1杯分が必要ということです。
【河田照雄教授】
「すこくスリムになることを期待してもらってはと困る。あくまで野菜の中でトマトの良い栄養成分を合わせてとっていただきたい」
まだ人間での実験は行われていませんが、研究グループは、今後サプリメントなどに活用することで人間の肥満予防対策への応用も期待されると話しています。
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