”君が代起立条例”をはじめとする、橋下市長と大阪維新の会が推し進める「教育行政」に対し、保護者や教職員組合が抗議する動きを見せています。
【大阪府立高等学校教職員組合 志摩毅 委員長】「口をこじ開けてでも歌わせる、そんなことが行われれば、教職員の人格まで支配して学校を命令絶対の軍隊のような組織に作り替えることになる。極めて恐ろしいこと」
府立高校の教職員組合は13日、会見を開き、君が代を歌ったかどうかまで確認するのは常軌を逸しているとしました。
また、斉唱で起立しなかった教員への処分を撤回するよう求めました。
一方、保護者でつくる市民団体は大阪府庁を訪れ、教育基本条例案の採決を先送りするよう大阪府議会の各会派に要請しました。
【発言する保護者ネットワーク 大前ちなみ 代表】「『教師の数を増やす』とか『少人数学級』とかの施策が何もなく、学力テストの点数を公表して学校間を競わせるような、結果だけ求めて過程をどうするか見えない。(条例案の)『グローバル化の進展』『大きく変化する社会経済情勢や国際社会に対応』とは誰の目線なのかな、と疑問です」
保護者らは維新の会の条例案について「子どもの成長のことを考えたものではない」などと批判しました。
子どもの未来を大きく左右する問題だけに、府議会でも「数の論理」ではない十分な議論が求められます。
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