京都府舞鶴市は、東日本大震災で発生したがれきを受け入れると表明しました。
地元住民からは、前向きな声が上がっています。
【舞鶴市 多々見良三 市長】
「全国の自治体が分けて引き受けるのは当たり前のこと思いまして。できるだけ早く受け入れをしたい」
震災ガレキの受け入れを表明したのは舞鶴市の多々見市長。
放射性物質による汚染を懸念し受け入れに消極的な自治体がある中、国や京都府から要請があれば早期に受け入れると宣言しました。
受け入れの理由について市長は、8年前の台風による被害で全国から受けた支援を挙げています。
【舞鶴市 多々見良三 市長】
「その時には、近隣の市町村、あるいは府内外の自治体から、災害廃棄物の処理の支援を受けました。まさに恩を返す」
舞鶴市は受け入れるがれきの条件を、放射線量が一般廃棄物の基準と同等以下のもので、市内にある焼却施設の処理能力に見合った量としています。
市内にがれきが持ち込まれることに地元住民は…。
【住民】
「舞鶴市としてできることがあれば何らかの形で関わっていったらいいと思う」
「子どもたちやら人体に影響があるようだったら反対ですけど、かわいそうなんで引き取ってもいいと思う」
「目に見えませんから確かに不安ですけど、みんなで少しずつ受け入れないとアカンと思っている」
市役所には受け入れを反対する住民の声も届いていて、多々見市長は「市民に丁寧な説明を行い、理解を得て進めたい」としています。
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