大阪市の橋下市長が職員労働組合に対して市役所の庁舎内から事務所を退去させるよう求めている問題で、一部の組合が退去を始めました。
大阪市役所最大の労働組合である「大阪市労働組合連合会」は24日朝、地下1階の事務所から荷物を運び出す作業を始めました。
組合はこれまで、家賃を大幅に減額されて市役所内に事務所を構えていましたが、橋下市長は組合が不適切な政治活動を行っていたことなどを問題視し、今月末までに退去するよう求めていました。
組合は今後、大阪市内の民間ビルに事務所を構える予定です。
一方で組合は「退去通告は労働組合法が禁じた不当な介入にあたる」と訴えて労働委員会に救済を申し立てているほか行政訴訟も検討していて、「退去はあくまで一時的なもの」としています。
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