『茶のしずく石鹸』訴訟535人の被害原告のうち、最年少は大阪に住む17歳の女性です。
この女性は「二度と同じ被害を起こしてはならない」と、裁判を決意しました。
大阪の原告団の1人、土岐明里さん(17)。
現在、高校3年生です。
家族4人で暮らす明里さんはおととし、突然「小麦アレルギー」を発症…。
治る見通しはありません。
病院での検査の結果、原因は、中学生の頃から毎日使っていた『茶のしずく石鹸』でした。
【母・香緒里さん】
「お米100%のパスタです、小麦が入っていないので、どうしても彼女はパスタが好きです」
小麦製品が一切食べられなくなった明里さんのために、母の香緒里さんはいつも家族とは別に食事を用意します。
【明里さん】
「麺固い…ハハハ」
【父】
「おいしくないなって食べてもおいしくないもんな?」
【明里】
「これが普通の麺だって思い込んでる。おいしいなって。こういう固めも売ってるんだなって」
明里さんに異変が起きたのは高校1年生の秋でした。
体が急激な拒絶反応を示す「アナフィラキシーショック」を起こしたのです。
【明里さん】
「ぱっと背中見たら真っ赤ですごい湿疹が出ていて、ちょっとあれ?と思った時には苦しくて息が出来なくなっていって、必死に母の名前を呼んで『息が苦しい』って言って、そのまま病院に運ばれた」
別の被害者が「アナフィラキシーショック」を起こした時の写真を見ると、瞼は大きくはれ上がり、時間が経つにつれ症状も悪化していきます。
明里さんが石鹸を使い始めたのは、先に使っていた母の香緒里さんに勧められたことがきっかけでした。
【母・香緒里さん】
「私が勧めさえしなければ、普段使っているものをずっと使い続けていれば、こんなことにならなかった…本当に後悔ですね」
明里さんは外出する時はいつも、万が一のショック状態に備えて、一時的に症状を改善する「エピペン」を鞄の中に入れています。
【明里】
「エピペンはこうやって使います」
(Q:使う自信はある?)
「やっ
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