「大阪府堺市の女性失踪」と「象印マホービン元副社長の殺害」。
この2つの事件の接点が浮上しました。
先月から行方不明になっている歯科医の妻の銀行口座から現金を引き出したとして6日、50歳の男が逮捕されましたが、この男は象印マホービン元副社長の自宅の目の前に住んでいて、面識があったということです。
捜査はどのように展開するのでしょうか?
【記者中継】
警察のその後の調べで、失踪した女性の所持品が捨てられていた市内の山中から、男の唾液がついた遺留品が見つかっていたことが、新たに分かりました。
無職の西口宗弘容疑者(50)は、先月から行方不明になっている歯科医師の妻・田村武子さん(67)の銀行口座から5万円を引き出した疑いで、6日に逮捕されました。
その後の調べで、行方不明になった場所から13キロほど離れた山中で武子さんの所持品とともに、西口容疑者の唾液がついた遺留品が見つかっていたことが分かりました。
西口容疑者は「私には知らないことです」と容疑を否認していますが、警察は武子さんの所在についても事情を知っているとみて、追及する方針です。
また、西口容疑者は以前、今月1日に殺害された象印マホービンの元副社長尾崎宗秀さん(84)の家の近所に住んでいました。
近所の人に話を聞いたところ、西口容疑者は幼い頃から尾崎さんにかわいがられていて、親密に付き合っていたということです。
【自治会長】「(西口さんは尾崎さんに)かわいがられていた」「尾崎さんが留守の時には西口容疑者が(犬に)餌をやったり、散歩に連れて行ったりしていた」
尾崎さんには抵抗の跡がなかったことなどから、顔見知りによる犯行の疑いがあるということで、警察は西口容疑者が2つの事件に関与しているかどうか慎重に調べを進めています。
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