兵庫県の国宝・姫路城では「平成の大修理」が行われていますが、その天守閣に飾る新しいしゃちほこの制作が進んでいます。
へらを使って丁寧に形を整えていく職人たち。
奈良県平群町の瓦工場では、姫路城の天守閣に飾る新しいシャチホコを、8人の職人が制作しています。
現在、「平成の大修理」が行われている兵庫県の国宝・姫路城。
これに伴い1960年の「昭和の大修理」で新調されたシャチホコも撤去されました。
当初、シャチホコは修復し再利用する予定でしたが、折れた部分や多くのひび割れが見つかりました。
そこで今回、半世紀ぶりに作り直すことになったのです。
工場では、4つのシャチホコを制作し、その中から出来がいい2つを天守閣に飾るということです。
【平成の大修理・瓦工事の棟梁 山本清一さん】
「姫路城を守る、そして世の中を災難から守る役目がシャチホコですから、無事に仕上げて喜びの日を迎えたい」
新しいシャチホコは、早ければ来年の春にも姫路城の天守閣にお目見えします。
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