大阪府東警察署に飾られている19点の絵画の価値が、あわせて9億円以上にのぼる可能性があることが分かりました。
府は「正式に鑑定して一般公開すべき」と指摘しています。
昭和の画家、岡鹿之助の代表作の一つ、『出船』。
点描画という手法で描かれています。
この「名画」が飾られているのは大阪府東警察署の署長室です。
実は東警察署には、1954年に寄付された絵画19点が飾られています。
およそ20年前、警察官が年鑑などで調べたところ、評価額は『出船』で7億2000万円、19点全てだと少なくとも9億1000万円にのぼる可能性があるということです。
一方、専門家はその評価額に疑問を投げかけます。
【梅田画廊・土井洋三オーナー】
「7億!?とんでもない、バブルの時に最高で1億円前後になったことが瞬間的にあったかもしれないが」
絵画の正確な価値は不明ですが、府の監査委員は先週、「正式に鑑定して芸術作品として評価されたら、府民に鑑賞機会を提供すべき」と指摘しました。
大阪府警は「府の方針に沿って対応を検討したい」とコメントしています。
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