関西電力は、家庭や企業に対し、おととしの夏に比べて15%以上の節電を正式に要請しました。
企業への生産調整の要請や計画停電の可能性に言及したことから、市民や企業からさまざまな声が上がっています。
【関西電力・八木誠社長】
「一昨年並みの猛暑になった場合、広域的な停電をさけられないことから節電のお願いをしたい」
関西電力は今月19日、7月2日からおととしの夏に比べて15%以上の節電を要請しました。
これまでは、「無理のない範囲での節電」を呼びかけてきた関西電力も、今年は計画停電を準備しなければならないほど電力不足は深刻だと訴えます。
この夏を乗り切るため、一般家庭には7月から9月分の電力の削減量に応じて500円から1500円の商品券を贈り節電の協力を求めます。
【関西電力・八木誠社長】
「本当に需給がひっ迫した場合は生産調整を含めた節電のお願いをする可能性がある」
【街の人】
「去年は3割節電した。がんばれるかなと思っている」
「大阪の人は地震があんまりないからか、私らは大丈夫と思っている人が多い。真剣に考えないといけない」
美容室のイスを作っている大阪市の工場。
去年は、エアコンを28度に設定にした他、照明の本数を減らしましたが、本社と合わせて節電できたのは11%でした。
実は、美容室はお盆休みに椅子を取り換える店が多く、忙しい7月と8月に節電のために生産量を減らすのは大打撃だと話します。
【タカラベルモント・秋末浩大阪工場長】
「努力でできるところはやってきたつもりだが、これから電気で動いている。システムを止めてくださいといわれるときつい」
東大阪市の金属加工工場は、計画停電の対策に頭を悩ませています。
金属を溶かす機械が一度停まると再び動かすのに数時間かかるため休業せざるをえないのです。
【共栄ダイカスト・金崎竜三社長】
「昼の時間と夜の時間のシフトをひっくり返して、夜間操業をしようと考えている。従業員は状況が状況なので、仕方がないといってくれている」
また京都では、医療関係者らが集まり、
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