西日本有数のレンコンの産地、徳島県鳴門市で外来種のカメの被害が相次いでいる問題で、徳島県が本格的な調査に乗り出しました。
30日、徳島県が行ったのは、捕獲されたカメの「身体測定」。
データを集め、生息数を推定するのが目的です。
【県立農林水産総合技術支援センター・沢田英司 主任班長】
「調査した限り、大半がメス。産卵してどんどん増えていきやすい」
「徳島れんこん」の名産地・鳴門市大津町では、畑に現れたカメが新芽や茎を噛みちぎり、レンコンが育たなくなる被害が出ています。
【レンコン農家】
「『カメが食べるんかいな』と思った。半分くらいの収入しかない農家もある。葉っぱがなかったら作物は育たない」
悪事を働くのは、アメリカ原産の「ミシシッピアカミミガメ」。
小さいうちは「ミドリガメ」として露店などで売られますが、体長が30cm近くまで成長するため、育てるのをやめて捨てる人がいます。
冬眠いらずで年に3回以上産卵するなど、繁殖力もケタ外れ。
地元の農協が罠を仕掛けると、1日で60匹かかるといいます。
【大津農業協同組合・中野治夫 指導部長】
「農家も生活が懸かっている。ペットとして飼った以上は、最後まで面倒をみてほしい」
今から6月上旬までが、最も被害が出る季節。
噛む力が強くけがをする恐れもあり、徳島県は捕獲方法や扱い方の講習会を開くということです。
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