去年、台風12号による水害に見舞われた和歌山県新宮市で、あるものから綺麗な花が咲きました。
”ど根性大根”ならぬ”ど根性ユリ”です。
力強く咲き誇る一輪のササユリ。
とてもめずらしい場所に咲いて話題となっています。
【訪れた人】
「すばらしい。どうしてこんなきれいに咲くんでしょう」
なんとこのササユリ、土のうから芽を出したんです。
和歌山県新宮市の信用金庫では、去年9月の台風12号の豪雨災害の際に浸水を防ぐ土のうを置きました。
それを敷地内に保管していたところ、袋を突き破って芽が出たのだそうです。
職員も最初は何の植物かわからないまま見守っていたところ、今週、真っ白なササユリが咲きました。
【新宮信用金庫徐福支店・瀬古正 支店長】
「一輪に何か訴えられるものがありますね。勇気をもらいます」
土のうの中にたまたま紛れ込んでいた種が雨水を含んで咲いたとみられるこのササユリ。
信用金庫は「来年以降も大切に育てて復興のシンボルにしたい」としています。
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