財政難で市の名前などの命名権を売却する大阪府泉佐野市は1日、募集要領を公表しました。
りんくう地区への投資失敗などで財政破たん寸前となっている泉佐野市…。
新たな歳入を生み出すための「苦肉の策」として、企業などへ、公共施設だけでなく、市の名前の命名権を売却する方針を打ち出しています。
1日に発表された募集要領で泉佐野市は、命名権の購入費とは別に、市の名前が入った看板や標識などの交換にかかる約10億円の経費を企業に負担させることを明らかにしました。
【泉佐野市市長公室・射手矢光雄 理事】
「税外収入の確保は大きな目的ではあるが、お金だけでは考えていない。企業がこの機会に本社機能を泉佐野市に移転してくれれば、住民の雇用の機会も増えると期待したい」
応募の受け付けは、ことし11月からの1ヵ月間で、すでに地元や市外の企業から数十件の問い合わせが寄せられているということです。
契約が成立した場合、住民説明会や市議会の承認を経た上で、来年4月に名称が変更される予定です。
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