関西電力の大飯原子力発電所の再稼働へ同意を得るため、細野原発事故担当大臣が福井県の西川知事を訪問しました。
西川知事は、まず、総理が直接国民に再稼働の必要性を訴えるべきだと述べました。
【細野豪志・原発事故担当相】
「政府の信頼が回復していない中、大変なご苦労をかけている。責任者として心よりお詫び申し上げたい」
午後5時すぎ、福井県庁に西川知事を訪問した細野大臣たち。
大飯原発の再稼働に向けた地元の同意を得るため、安全対策の説明を行いました。
まず西川知事が問題にしたのは、関西広域連合が示した”限定的な再稼働”に関する政府の認識です。
【西川一誠・福井県知事】
「そもそも消費地の関西には『再稼働を容認する』なんておっしゃる状況にはない。夏場だけの稼働、大飯原発だけの稼働に限定した議論と一部の言い方があるが、政府として確固たる統一見解があると理解していいか」
【齋藤勁・内閣官房副長官】
「今年の夏をしのぐだけと限定した稼働とは考えていない。安全性が担保された原子力発電所は再起動させていく必要があると考えている」
そのうえで、西川知事はまず、野田総理が原発の必要性を国民に直接訴えるべきだと述べました。
【西川知事】
「原発が重要で再稼働が必要であると、まず、総理大臣が国民に直接訴えて、様々な疑問に答えることが国民の安心と支持につながる」
西川知事は「対応がなされれば県民の理解を得るよう努力して問題の解決に向かいたい」と述べました。
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