福井県の原子力安全専門委員会は11日午後、「大飯原子力発電所3号機・4号機は安全対策ができている」とする報告書を西川知事に提出しました。
【傍聴者】
「きょうで打ち切りはやめてください」
「きちんと再稼働問題を!」
関西電力・大飯原発の再稼働に向けた手続きに抗議する傍聴者。
10日、開かれた福井県の大飯原発3号機、4号機の安全性を検証する委員会は物々しい雰囲気の中、始まりました。
委員会では大飯原発について「福島第一原発の事故を踏まえた安全対策ができている」とする結論で合意しました。
一方で、災害時に拠点となる免震重要棟や放射性物質の放出を最小限にする「フィルター付ベント」が設置されていないことについては「設置計画の進み具合を確認していく」とするだけにとどまりました。
【福井県原子力安全専門委員会・中川英之 委員長】
「大飯原発は再稼働して安全だ、という風に、委員会として再稼働については何も言わない。(原子炉に)異常事態が起きた場合、正常に戻せるようなソフト面・ハード面の対策ができている」
委員会は11日午後、西川知事に「安全対策は確認された」とする報告書を提出しました。
西川知事はおおい町の時岡町長や県議会の意向を確認した後、今週中にも再稼働に同意する見通しです。
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