大飯原子力発電所3号機がフル稼働を始めたことから、関西電力はこの夏の節電目標を10日から「10%以上」に緩和すると発表しました。
関西電力の大飯原発3号機は9日午前1時、フル稼働を始めました。
大飯原発では8日、冷却用の海水を取り込むポンプ付近で大量のクラゲが発生し、一時、出力が低下。
作業の遅れが懸念されましたが、クラゲを取り除き徐々に出力を上げ予定通りフル稼働に達しました。
これを受け関西電力は、おととしに比べて「15%以上」としていたこの夏の節電目標を10日から「10%以上」に緩和すると発表しました。
【関西電力・香川次朗 副社長】
「5%でも圧縮できたのは、少しでも改善ということをご理解いただける意味でも大変意味のある変更だと思っている」
【街の人】
「5%とかパーセンテージで言われても、ピンとこない。節電はしますけど」
「フル稼働したからを変えるというのは安易かなと」
「節電をやれるところまでやって、それからもう一回考えても遅くない」
また、大飯原発4号機は早ければ今月25日にもフル稼働を始める予定です。
4号機のフル稼働後に節電目標をさらに緩和することには、関西広域連合が難色を示していて、関西電力は「国や自治体と協議したうえで改めて決定する」としています。
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