大阪で盗難が相次いでいる水道メーター。
被害はさらに拡がっていて、あわせて23件にのぼっています。
大阪市内で相次いでいる、水道メーターの盗難。
大阪市によりますと、先月15日から被害が確認されています。
メーターが外されると、そこから水が漏れ、大きな影響がでます。
【被害に遭った人】
「トイレの後に水を流そうとしたら水が流れないという状況になって、ここの部分がのこぎりで切断されて、丸ごと全部抜かれている状態でした」
これまでに大阪市北区などで盗難が確認されていましたが、12日、さらに10件を確認。
被害はあわせて23件にのぼっています。
【大阪市水道局担当者】
「なぜ取るのか分からない…」
水道局も首をかしげる連続盗難。
一体、誰が何のために盗むのでしょうか?
古くなって回収された水道メーターを処分するスクラップ業者はこう指摘します。
【スクラップ業者】
「金属としても価値が高いですから、専門に扱う人がいるかもしれない。比較的簡単に外して簡単に高い値段に変えることが出来る」
水道メーターに使われている青銅の値段は、高い水準で推移しています。
この青銅を目当てに、メーターが狙われているのではないかというのです。
それでもなお、水道局の担当者は首をかしげます。
【水道局担当者】
「販売するとなると1キロ数百円、そんなに価値があるとは思えない」
市の水道局が所有する水道メーターに使われている青銅は1.4kgほどで、1個あたりの価値は500円から600円程度です。
青銅が目的なのか、違う目的があるのか。
どちらにしろ、大切なライフラインが使えなくなる盗難。
防止する効果的な対策は現段階では無いと言います。
【水道局担当者】
「メーターは見やすい場所にあるから逆に取られやすい。『気を付けてください』と言っても、なかなか気を付けられない。早く収まって欲しいというのが本音です」
水道局は警察に被害届を出していて、窃盗事件として捜査が行われています。
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