重い障害のある和歌山市の男性が訪問介護サービスの24時間利用を求めた裁判の控訴審で、大阪高等裁判所は一審に引き続き介護サービスの拡大を義務付けました。
脳性まひなどの障害をもつ和歌山市の石田雅俊さん(43)。
障害者自立支援法の施行後、介護サービスの利用時間を一月あたり100時間以上削減され約400時間とされたため、市に対し1日24時間の介護を求めていました。
14日の控訴審判決で、大阪高裁は「石田さんには1日あたり18時間の介護が必要で、下回ると自立した生活に困難をきたす恐れがある」と判断。
一審と同様に石田さんの請求を一部認め、市に対し月578時間以上に介護サービスを拡大するよう義務付けました。
【石田雅俊さん】
「嬉しい気持ちが半分、悩む気持ちが半分というのが正直な今の気持ちです」
石田さんの代理人は、「市は上告しないでほしい」と話しています。
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