尼崎市の連続死体遺棄事件で、「角田美代子被告」として放送していた女性の写真が、別人であることがわかりました。
改めてご本人と関係者の皆さまにお詫びいたします。
なぜ取り違えが起きたのか、その経緯を説明いたします。
角田被告として放送した写真は、着物姿の女性のもので、1993年に撮影された集合写真から抜き出しました。
この集合写真をFNNに提供した人は、「角田被告の自宅に何度も行ったことがあり、写真は角田被告に間違いない」と話していました。
さらにFNNは、角田被告を知る複数の人から「写真に写っている着物姿の女性は角田被告だ」という証言を得ました。
また「角田被告の夫と息子も写っている」という証言も、複数得ました。
このためFNNでは、10月21日から全国のニュースで使用しました。
しかし、30日の夜、関西地方に住む50歳代の女性が弁護士を通じて「自分の写真である」と名乗り出てこられました。
女性はFNNが使用したものと同じ集合写真を持ち、「これは私です」と話しました。
このためFNNが改めて取材をした結果、この写真が角田被告ではなく、女性のものであると確認され、写真の使用に至るまでの取材が不十分であったことがわかりました。
女性は「角田被告のことは知らない。買い物をするにも周囲の目が気になる。憤りを感じている。なぜこうなったのか知りたい」と話しています。
女性は、角田被告とも事件とも無関係です。
ご本人と関係者の皆様に、お詫びいたします。
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