京都の平安時代の貴族の邸宅跡から、ひらがなが書かれた土器が見つかりました。
ひらがなが普及したと考えられる時代を、半世紀ほどさかのぼる貴重な発見です。
【京都市埋蔵文化財研究所 吉崎 伸 調査課長】
「『ひとにくしとおもはれ』というフレーズはある程度分かります」
「うとましく思われ」という意味の「人憎しと思われ」と書かれた土器。
ひらがなが書かれた土器は、京都市中京区にある平安時代の貴族、藤原良相の邸宅跡から出土し、9世紀後半のものとみられます。
これまでひらがなは、土佐日記などが書かれた10世紀に普及したと考えられていました。
9世紀のものとみられる文字が、地方で見つかったことはありますが、都の有力者の邸宅跡で見つかったことで、ひらがなが広く使われていた時期がおよそ半世紀さかのぼることが示されました。
【京都市埋蔵文化財研究所 吉崎 伸 調査課長】
「文化的には一番最先端なところで、こういうかな文字がかなり使われてたことが一番重要なことかなと思ってます」
出土品は、30日から、京都市考古資料館で一般公開されます。
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