今回の衆議院選挙で、選挙区によって一票あたりの価値に格差が生じたのは、憲法違反だとして、大阪の有権者が選挙の無効を求め、提訴しました。
訴えを起こしたのは、大阪市に住む30代の女性です。
訴えによりますと、今回の衆議院選挙では、有権者の数が20万人あまりの高知3区と、およそ43万人の大阪4区とを比較した場合、一票の価値に2倍以上の差がありました。
女性は「この一票の格差は違憲である」として、選挙の無効を求めています。
衆議院選挙での「一票の格差」をめぐっては、去年、最高裁が「違憲状態」との判断を下しています。
先月、高知などの5つの県で小選挙区の定数を減らす法律も成立しましたが、今回の選挙に間に合いませんでした。
【女性の代理人・藤巻次雄弁護士】
「国民の怒りを代弁している。一票の格差が是正されない限り、日本の政治はよくならない」
このほか、別の有権者も、あわせて全国の14の高等裁判所とその支部に対し、選挙無効の訴えを起こしています。
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