大阪市の橋下市長は、大阪都構想実現の第一歩となる地方自治法の改正案について、「反対するなら地方分権の看板をおろしたに等しい」と述べて、民主党に対し強い口調で賛成するよう求めました。
3日間の東京出張を終えた橋下市長は、天満えびすの福娘に福を授かり、きょうから本格始動しました。
【橋下市長】「大阪都構想には主要政党が協議に入ってくれた」
大阪都構想の実現に向けて各政党の協力を求めた東京での3日間。
橋下市長の勢いを無視できない各政党は、次々と前向きな姿勢を示しました。
【みんなの党・渡辺喜美代表】「通常国会に”この法案”を出して、来年の通常国会の会期中にこれを成立させたい」
”この法案”とは、「地方自治法の改正案」。
区割りなどの都市の形や制度を、地方が独自に設計することができるようにするものです。
橋下市長にとっては、大阪都構想を実現するための法案で、大阪に戻った22日も、強い口調で東京での対応通り各政党に協力するよう求めました。
【橋下市長】「法案が成立すれば日本の統治機構、明治時代から続く中央集権体制に風穴があく。地方の制度は地方が決める。みんなの党の法案を全否定するなら、民主党は地方分権の看板をおろしたと国民は判断すべき。(国政進出の)最低限の準備を始めます」
与野党問わず都構想への賛同を迫る橋下市長に、政権与党も宿題をつきつけられた形です。
【民主党大都市制度作業部会・逢坂誠二座長】「国が一方的に『こんな形でこんな地域割りでこんなサイズの自治がいい』と押し付けるのではなく、地域の自主性に応じたものを、国と対等協力の関係で一緒に作り上げていこう」
一方、橋下市長は21日、東京都の石原都知事とも会談し、都構想への理解を求めました。
【石原都知事】「(政党が)媚び売ってもみっともない話。橋下市長は利口な人で、既成政党は手玉にとられてるが、橋下市長は”大・大阪”をリバイブ(復活)するためにやってるから既存政党も使うだろう」
また、橋下市長は、空席になっている3人の副市長について行政の調整役として市役
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