大阪市立桜宮高校の部活動の顧問が、自殺した男子生徒に体罰を行っていた問題を受け、中止していた全ての運動部の部活動が、6日から再開されました。
6日、およそ3週間ぶりに全ての運動部の部活動が再開した桜宮高校。
自殺したバスケットボール部の男子生徒が顧問から日常的に体罰を受けていたことがわかり、先月14日から全ての運動部の活動を中止していました。
【桜宮高校の生徒】
「部活をやりたいと思っていました。楽しみです」
【別の生徒】
「やっとみんながしたかったスポーツができる」
しかし、桜宮高校では大阪市教育委員会の調査の結果、14ある運動部のうち11の部で、体罰や暴力行為があったことが判明。
教育委員会は、サッカー部など体罰が常態化していたとされる部については、再開するにあたり、顧問を入れ替えることなどを条件としました。
【サッカー部の生徒】
「やっとできるなと思いましたが、(今の顧問は)いい先生だったので替わって欲しくなかった」
【野球部の生徒】
「体罰がなくなって強くなったらいいと思うので、(顧問が)替わるのは僕は嫌ですが、仕方がないと思います」
バスケットボール部は当面、ミーティングを中心に活動を行います。
また、6日は全ての運動部が今後の部活動について話し合ったということです。
一方、この問題を受け、橋下市長は「教育委員会のあり方」を見直すプロジェクトチームを立ち上げました。
【橋下徹・大阪市長】
「権限と責任を曖昧にするようなところで、助言・指導ということになると、一体どこに責任があるのか」
橋下市長が問題にしているのは「責任の所在」。
橋下市長は、市教委が桜宮高校の問題で常習的な体罰を見逃したことや、必要な調査を学校に指示出来なかったことから、学校と市教委の関係について外部の担当者も入って検証する必要性を訴えました。
【橋下徹・大阪市長】
「どこまでが学校に任せ、どこからが教委が所管しなければならないのか。これが助言・指導の構造の中で、非常に曖昧になっているのではないか
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