男子生徒が自殺し、複数の部活動での暴力行為が発覚した大阪市立桜宮高校では、全日本女子バレーボール前監督の柳本晶一さんをトップに18日から学校を改革する新体制がスタートしました。
大阪市教育委員会は18日、全日本女子バレーボール前監督の柳本晶一さん(61)を桜宮高校を改革する顧問に任命しました。
また、校長を交代させたほか、校長とほぼ同じ権限を持つ「准校長」を新たに設置し、さらに教頭を2人に増やすなど管理職の体制を強化しました。
柳本さんは高校の最高責任者としてスポーツ指導の問題点を点検し、「暴力のない学校づくり」を目指します。
【大阪市教育委員会 桜宮改革担当 柳本晶一顧問】
「子供たちが非常に心を痛め、辛い環境にある。前向きにとらえられるようなきっかけになるような言葉をかけていきたい」
さっそく桜宮高校に出向いた柳本さんは生徒たちに「桜宮高校のいいところを変えないために、変えないといけないことがある、私はそのお手伝いがしたい」と話しました。
【桜宮高校の生徒】
「体罰はあってはいけないことだと思うので変えていかないといけないが、あいさつや礼儀は(自分たちの)いいところなので、そこは変えないでいいと思う」
「自分たちでできることは自分たちで変えていきます。自分たちがいい学校にする」
柳本さんの任期は3年で「時間がある限り高校を訪れ、教育委員会とのパイプ役になりたい」と話しています。
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