東日本大震災の被災地から、大阪に避難してきている子どもたちを元気にしようと、大学生たちがボランティアで勉強を教える取り組みを行っています。
ここは学習塾?・・・ではありません。
地元・大阪の大学生たちが、被災地から避難してきた子どもたちに勉強を教えているのです。
生田統子さん(10)は、福島第一原発から7kmほどの浪江町から母親と一緒に避難してきました。
【統子さんの母親・生田順子さん】「3月の震災があって、『自分がどこに所属しているんだろう』という不安がすごくあったと思う。元の学校が機能していないし、担任の先生もみんなどこに行ったのか分からない状態だった」
大阪大学や関西大学の学生が毎週日曜日、吹田市内に避難している子どもたちに勉強を教えます。
被災した子どもだけでなく地元・吹田市の子も参加していて、一緒になって勉強したりおもちゃを作ったりして交流を深めます。
活動のきっかけは、学業や就職活動で被災地に行くことができなかったことでした。
【大阪大学2年・守屋心さん】「環境的に何もできないところがあって、悶々(もんもん)とした気持ちをずっと抱えていた。ボランティアスタッフの募集があって、『あ、これだな』と」
【大阪大学大学院1年・佐野宰久さん】「転校は簡単な話ではない。学校の勉強の進度も違うし、なじめなかったという話も聞く。学生だからこそ、先生に話しにくいことも話してくれると期待している」
活動が始まってもうすぐ3ヵ月。
最初は沈みがちだった子どもたちの表情も、変わってきたといいます。
【守屋さん】「子どもたちがいい顔になってきている。逆にパワーをもらっている。毎回毎回、毎週毎週・・・。元気になっている自分がいて、それがすごくうれしい」
親切にしてもらったお礼にと、生田さんがフルートの演奏を披露しました。
【生田さん】「交流の場ということで、癒されていった。来るうちになじんできて、『自分の居場所がある』と感じたと思う」
学生たちは、未だ孤独な避難生活を強いられている子どもたちを救おうと、吹田市以外から
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