「陰陽師」で知られる京都の晴明神社と、隣の土産物店が対立を深めています。
その原因とは・・・。
【晴明神社】「眉をひそめるような商品構成だ」
【土産物店】「向こうが何を求めているのか分からない」
「陰陽師」で知られる安倍晴明がまつられている、京都の晴明神社。
厳かな空間に、似つかわしくないものがあるのです。
【田中拓朗記者リポート】「こちらの看板には、隣の土産物店で売られている安倍晴明にまつわるグッズを境内に持ち込まないでください、と書かれています」
神社が名指しする店は、すぐ隣にあります。
店には、様々な関連グッズが並んでいます。
【陰陽師本舗・田島恒保社長】「五芒星、陰陽師、安倍晴明を使ってもいいかというのは立ち話で許可を得ている。『いいですよ』という話」
店がグッズを売り始めたのは、今から約10年前。
安倍晴明ブームやパワースポットブームで売り上げは好調でした。
しかし去年8月、神社側が突然販売の中止を求めてきたと店側は主張します。
【田島社長】「商品が『安倍晴明を冒涜している』と。(なぜ今なのかは)神社に聞いてほしい」
神社に話を聞いてみると…。
【晴明神社・山口琢也宮司】「3頭身のキャラクターでナントカくんとか書いてあるのを見て、これは!と思った」
神社が最も眉をひそめたのが、安倍晴明のキャラクター化でした。
その後、店側は安倍晴明の名前を使用しないと回答しましたが、神社は販売そのものの中止を要請。
さらに神社が看板を設置し、売り上げは3割もダウンしました。
店側は京都地裁に看板撤去の仮処分の申し立てを行いました。
【参拝客】「お土産屋さんはどこの神社にもある。楽しみにして参拝する人もいる。そこは共存してもいいのでは」
【参拝客】「あまりご利益があるとは思わない」「外国人は分かっていないから、物が多いところで買い物する。誤解が生まれると思う」
【山口宮司】「たくさん(土産物を)ぶら下げてお参りすることがある。ご祭神への忠誠を誓うかのごとくお持ちになっていることもある
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