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パナソニック決算 過去最大7800億円の赤字へ

パナソニックは、今年度の決算が過去最悪の7800億円の赤字となる見通しを明らかにしました。 巨額な赤字の背景は、主軸であるテレビ事業の不振です。 【パナソニック・大坪文雄社長】 「震災や洪水、急激な円高の影響が加わり今回の厳しい決算に至りました」 パナソニックは3日、去年4月から12月までの売上高が前年から10パーセント減の約6兆円で、3300億円を超える赤字になったと発表しました。 三洋電機との統合費用を計上したこともあり、今年度の赤字は過去最大の7800億円まで膨らむ見通しです。 パナソニックが大幅な赤字となった最大の理由は、テレビ販売の不振です。 大阪市内の家電量販店では、パナソニック製の42型の3D機能つきプラズマテレビを5万円台で販売。 韓国メーカーとの競争で値引き合戦となり、売れば売るほど赤字になるともいわれています。 【ヤマダ電機LABI1なんば・森平剛司フロアー長】 「(韓国製のテレビに)機能・画質共満足いただけるお客様で、お求めになる方が増えてきた」 【客】 「韓国製は壊れやすいというイメージがあったけど、携帯(スマートフォン)をきっかけにテレビやディスプレイ関係でも韓国製に興味を持つようになった」 「これだけの赤字になっているのは、円高というものを国がなんにもやらないことに原因があるのでは」 日本の大手電機メーカーにおけるテレビ事業の不振は深刻で、今年度はシャープが2900億円、ソニーが2200億円と軒並み大幅な赤字となる見通しです。 専門家は、タイの洪水被害や歴史的な円高など環境の悪化が要因だと指摘します。 【りそな総研・荒木秀之主任研究員】 「特に為替を見ても企業対応で乗り切れるレベルではない。電機各社がこれから国内でなにをしようとしているのか、どういう部分を拡大しようとしているのか注目して国や自治体がどう支援していくのか」 パナソニックは今後、電気自動車向けの電池など環境エネルギー事業に力を入れ、早期の黒字化を目指すということです。

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