神戸市西区にある老人ホームの介護職員男女3人が、入居者の女性に対し虐待を繰り返していたことが分かりました。
【老人ホームの運営会社の社長】
「絶対あってはならない虐待の実態が発覚しました。本当に申し訳ございません」
虐待の事実を全面的に認めた、老人ホーム「はぴね」の経営者。
神戸市西区にあるこのホームの介護職員3人が、入居していた70歳代の女性に対し、繰り返し虐待や介護放棄をしていたことが明らかになりました。
密室での行為が発覚したきっかけ…。
それは不審に思った女性の家族が隠し撮りをした映像でした。
【記者レポート】
「ここは虐待があった部屋と同じタイプのものです。不審に思った女性の家族はテレビの近くに隠しカメラを設置し、ベッドに寝ていた女性が虐待される様子が映っていたことから、事態が発覚しました」
今年1月に撮影された映像には、男女の職員3人が女性の頬を叩いたり、体を無理に動かすよう強要したりしていたほか、携帯電話を操作しながら介護をしている様子が映っていたといいます。
施設側の聞き取りに対して職員は、去年12月から同じような行為を数回やったことを認めました。
【運営会社の社長】
「被害にあった女性は、なかなか自分の意思をはっきり示すことが難しい体の状態だった。自分の意思を言うことができない人を虐待していた可能性が高い」
また、職員のうち一人は、1年ほど前も別の入居者に対し、嫌がっているにもかかわらず、車いすの前輪を上げる虐待をしていたということです。
職員は、「リハビリの一環としてやった行為もあるが、度が過ぎた。ストレスを感じていた」などと話しています。
老人ホームでは、3人の職員の懲戒免職処分を決定。
警察はすでに女性の家族から被害届を受け、捜査に乗り出しています。
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